栄養成分と食物健康事典TOP >
果物
>
レモン
レモン
レモンの原産地は、ヒマラヤ西部です。大航海時代、ビタミンCの不足による壊血病を防ぐ食物として活躍しました。
栄養成分のビタミンB1、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、カリウム、マグネシウム等をレモンは含んでいます。
レモンにはビタミンCが豊富なので、シミやソバカス等を防ぐ美肌効果やかぜ予防に効果があります。ビタミンCはコラーゲンを作るうえでも欠かせません。
すっぱさのもとのクエン酸は、疲労回復や血圧を下げるのに役立ちます。二日酔いにも効果あります。ビタミンB1・Eが老化防止に役立ちます。
ヘスペリジン等のフラボノイドがコレステロールを除去・血圧降下作用を発揮して、心臓病の予防に役立ちます。
輸入レモンはポストハーベストが心配です。できるだけ防カビ剤や農薬の少ない国産レモンを使うのが安全です。
*ポストハーベストとは
農産物の収穫後に農薬などの化学薬品を使うことです。たとえば、アメリカは国土が広いので、輸送に時間がかかり、せっかく収穫したものが輸送中に腐ってしまいます。そこで食料の傷みを減らし、長く保存する目的で、防カビ剤や保存料などの薬剤を使用するわけです。
ポストハーベスト農薬は、栽培中に使うものより数倍~数100倍もの高い濃度です。しかも農作物に直接かたけり、薬品プールに浸けたりするため、高濃度の薬剤が残留し、水洗いや皮をむいても完全には除去できないといった問題があります。