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なし(梨)

なしは、万葉集に詠まれたり日本書紀に栽培の記録が載るなど日本人にはなじみの深い果物です。

なしには栄養成分のカリウム、ビタミンB1・C、亜鉛、銅等を含んでいます。ざらつきのある食感は、果肉に含まれる石細胞によるものです。なしの果肉の大半は水分で、甘味成分の果糖・ブドウ糖・ショ糖を多く含みます。

カリウムが豊富なので、高血圧の予防・改善に効果があります。アスパラギン酸やクエン酸、リンゴ酸も含み疲労回復に効果があります。

抗がん作用があり、がんや老化を予防します。解毒作用もあり、肝臓を保護してくれます。

たんぱく質の消化を助ける酵素も含んでいますので、肉料理のあとに適しています。なしの果肉のザラザラした食感を与える石細胞は線維の塊なので、腸を刺激して便秘解消に働きます。

梨は体内の過剰な熱を覚ましてくれるので、日射病などの予防に効果的です。冷え性の方は、過食に注意しましょう。

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