チロシン

チロシン (tyrosine) は、体内で合成できる非必須アミノ酸です。ゆでたけのこの表面に、よくついている白いかたまりがチロシンです。水には溶けにくい性質があります。

チロシンは、チーズから発見されました。そのため、チーズを意味するギリシャ語の tyros から tyrosine と名付けられました。

チロシンは神経伝達ホルモンをはじめ、さまざまなホルモンを作る材料になります。脳の発達・活性化に役立ちます。

不足すると、エネルギー代謝や循環機能の低下、精神異常、低体温などを生じます。乳幼児の場合は、知能発育の遅れや成長の発育の遅れを招く場合があります。

チロシンはうつ状態や不安の治療に効果的で、抗うつ薬に見られるような副作用がないといわれています。

他にも、性機能の改善や成長ホルモンの生成を促す作用の可能性がいわれています。

チロシンを食事のすぐ後にとると、食事に含まれるたんぱく質が、チロシンの吸収を妨げてしまいます。チロシンを脳に多く取り込ませるためには糖質と一緒にとることが大切です。

栄養成分のチロシンは、たけのこ、たらこ、チーズ、牛乳、鶏卵、しらす干し、かつおぶし、バナナ、アボガド、白花豆、アーモンド、かぼちゃの種、ごまなどに多く含まれます。

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